目次
ここでは、軽視されがちな「やっておいた方が良い準備」について、しっかり説明します。留学成功の鍵となる渡航前の大切な準備です。
留学前にやっておいた方が良い準備
留学準備には「必ず必要な準備」と「やっておいた方が良い準備」がある。
留学にはたくさんの準備が必要になり、大きく分けると2種類あります。
一つ目は、留学する前に「必ず必要な準備」です。
主にビザを申請する際や実際に現地で必要となる事務手続きに関わる準備です。
二つ目は、日本にいる間に「やってておいた方が良い準備」です。
こちらは、渡航後に現地で有意義な留学生活を送るために行う準備になります。
留学成功の鍵は渡航前の「やっておいた方が良い準備」
「必ず必要な準備」で一杯一杯になってしまい、「やっていた方が良い準備」に関しては、ほとんどの人が軽視しがちな傾向にあります。
渡航前にできる限りの準備を行うことで、留学へ出発する前の不安・悩みも軽減することができます。
この準備に多くの時間をかけることによって、留学生活をより有意義なものにすることができます。
なぜ「やっておいた方が良い準備」が大切なの?
渡航前行うことで留学へ出発する前の不安・悩みを軽減することができる「やっていた方が良い準備」。
ここでは、具体的な準備内容をみていきましょう。
留学に慣れるまでの時間が少なくなる
渡航前に最大限に「やっておいた方が良い準備」をすることで、現地に着いてからの生活スタートラインが全く変わってきます。
よく言われる慣れた頃に帰国しなければならない「留学」から、現地に着いてすぐに目標に向かって挑戦できる「留学」に変わります。
費用を抑えることができる
現地の多くの情報を渡航前に集め、滞在中の目標設定し、ある程度語学力をつけておくことで、無駄な費用を省くことができます。
その結果、全体の留学費用を抑えることにも繋がります。
留学のゴールがより高いところに設定できる
日本にいる間に「やっておいた方が良い準備」をすることで、留学に慣れるまでの時間が少なくなり、留学費用を抑えることで、その分の時間・費用をレベルアップのために使うことができます。
費用が抑えられ分、キャリアアップのためのビジネスコースに申し込む、また空いた時間を利用して、地元の人が行なっている活動に参加する、など様々な選択が広がり、留学のゴールが高いところに設定できるようになります。
留学前にやっておいた方が良い準備7選
「渡航前に基本的な英語力をつけておくこと」「留学の目標をしっかり持つこと」「料理・洗濯などの身の回りのことは自分でできるようしておくこと」などの「やっておいた方が良い準備」その他にもまだあります。
ここでは、留学経験者の声をまとめた7選をご紹介します。
本気で趣味に打ち込もう
語学学校や何かの機会の自己紹介で必ず聞かれるのが「趣味」です。
「趣味がない」=「人生に興味がない」「特にあなたと話したくない」と、他の国の人から捉えられてしまう可能性があります。
「趣味」は他者との会話のきっかけを作ることもできますし、また現地で地元の人と交流する機会も作ることができます。
そのため、今の時点で特に趣味はないという人であっても、音楽・映画・スポーツ・ゲームなど何か少しでも好きなことがあれば、少し掘り下げて「趣味」にしていきましょう。
日本にいる間に出来る限り趣味に本気で打ち込んでおくことも、留学のための準備になります。
何かにチャレンジしよう
期限の決められた留学生活を最大限に楽しむには、自主的に色々なことにチャレンジすることです。
しかし、海外で何かにチャレンジすることは勇気のいることです。
そのため日本にいる時から、少しずつ何かにチャレンジするということをしてみましょう。
その積み重ねと経験が渡航後の留学先でも必ず役に立ちます。
新しい出会いを積極的に経験しよう
留学はほとんどの人にとって「知ってる人がほとんどいない土地で暮らす」 ということになります。
そのため日本にいる時からできるだけ知らない人と話し、新しい出会いを積極的に経験しましょう。
この経験を積むことにより、渡航先でも初めて会う人とコミュニケーションを取ることが簡単になるでしょう。
海外の人とコミュニケーションをとる
インターネットやイベントなどを通して、日本にいる間に海外の人とコミュニケーションを積極的にとってみましょう。
英語力が向上するだけでなく、色々な国の人の考え方・文化・風習など事前に触れておくことで、渡航後のクラスメートや現地の人とのコミュニケーションがとても取りやすくなるなります。
留学先でいきたい場所、やりたいことをリストアップしてみよう
海外生活は毎日色々なことが起こりとても刺激的ですが、その分気が付いたらもう帰国しなければならなず、留学中は結局何もできなかったという方も多くいます。
留学先でしか取れない資格を取る、ヨーロッパの国を全て回る、など日本にいる間に色々調べ、できるだけ多く「やりたいこと・行きたい場所」をリストアップしておくことも、有意義な留学生活を過ごすポイントになります。
留学後のキャリアを思い描いてみよう
渡航する前に考えておかなければならないのが「留学後はどうするか」ということです。
留学生活が始まってしまうと、学校の勉強や毎日の生活に追われてしまい、留学後のことを考える余裕がなくなってしまいます。
そのため、余裕のある留学準備の段階で、ある程度決めておくことが大切です。
帰国後の就職のためにビジネスコースを平行で受けたり、転職に必要な資格を留学中に取ったりと、留学後のキャリアをきちんと考えておくことで、留学の目的が自然とはっきりしてくるでしょう。
発信力を身につけよう
考え方・文化・価値観が異なる人々と一緒に学ぶことになる留学。
特に重要になってくるのが、自分自身の考え方を自分から発信するということです。
日本ではっきりものを言わなくても、なんとなく相手が察してくれるというのは、同じ文化ベースである日本人同士だからです。
海外では自分から何も言わなければ、当然ながら相手には何も伝わりません。
そのため 渡航前からできるだけ自分の意見や考えを、相手に伝える意識をしてみましょう。
日常生活から発信力を身につけるようにしましょう。
留学経験者の声
ここでは、3人の留学経験者に実際に現地で役立った「やっておいた方が良い留学の準備」ついて伺いました。
Aさん「事前に基礎英語力をつけておくのはとにかく大切」
仕事がサービス業で外国からの観光客の方も多く、英語が必要な状況の中、英語力の必要さを常に痛感していました。
そのため有給休暇を消化する際に、思い切って語学留学を決意しました。
2週間という短い期間だったので、時間の節約のため留学エージェントに語学学校選びから手続きまでを依頼しました。
その間に「やっておいた方が良い留学の準備」として、基礎英語の勉強に力を入れました。
それでも、留学先の学校では初級コースからのスタートでした。
最初は先生が言っていることが全く聞き取れす大変でしたが、先生がホワイトボードに書いた英語は理解していたので授業についていくことはできました。
一週間の授業を終え、耳が慣れてくると、語学学校の先生から「あなたは文法をきちんと理解しているから、来週から中級に行った方がいい」と言われました。
翌週から中級コースへ行くと、授業が会話中心に行われていました。
各自必ず発言する時間が設けられ、そこでかなり鍛えられました。
2週間というとても短い語学留学期間でしたが、基礎英語は身につけていたので、現地では聞くこと・話すことだけに集中でき、英語が上達したと感じました。
私のように短期留学の人は、留学準備事前に基礎英語力をつけておくことは大切です。
Bさん「サッカーを通してネイティブの友達ができた」
語学学校では色々な国の人と友達になりましたが、ネイティブと知り合う機会はありませんでした。
ある日、ホームステイ先の近くにあったサッカー場で試合があることを知り、観に行ってみました。
地元の人達のサッカーチームの試合で、色々な年齢層の人が参加していました。
サッカーの試合の後、チームの監督らしき人に、自分は高校・大学とサッカーをしてると話しかけてみると、アジア人が珍しかったらしく練習に参加していいと言われました。
その翌週から週に一回、地元の人達とサッカーをすることになりました。
練習の後の打ち上げは、毎回のようにパブにビールでした。
サッカーのおかげで地元の人達と仲良くなり、語学学校以外でも友達ができたのが留学生活の宝です。
Cさん「いきたい場所・やりたいことをリストを作ればよかった」
一年間の英語の勉強のため、イギリスに留学をしました。
留学を経験した人から「留学中は時間が早く過ぎるから、絶対行きたいところ・やりたいことのリストを作っておいたほうがいい」と言われていましたが、長期留学だから、現地に着いて生活に落ち着いてから考えればいいと思っていました。
ところが、留学が始まってから学校の勉強、途中で引っ越し、クラスメートと遊んだりで、気がついたら帰国まで残り3ヶ月!
もちろん、帰国の準備などもあったので、慌ただしくロンドンに遊びに行ったり、またユーロスターでフランスのパリなどには行きました。
みんなが言うように、留学期間は本当にあっという間に終わってしまいました。
語学留学で得るものは多かったのですが、イギリスの立地を生かしヨーロッパ諸国をもっと回ることができたのに、と考えると少し残念です。
留学にチャレンジすると決めた日から準備をスタートしよう
「留学の準備をいつ始めたら良いか分からない」と考える人も多いようですが、留学準備はは留学をしてみたいと思ったその日から少しづつ始めることが大切です。
留学を実現・成功させるために行う準備ですが、以下のことを念頭に置くことが大切です。。
やっておいた方が準備が完璧になることはない
やっておいた方が準備とは、渡航前の不安や悩みの解消、渡航後の現地生活をスムーズに送ること、そして帰国してから滞りなく就職することを目的とした準備です。
やっておいたことには越したことはありませんが、あくまでも「準備」なので、完璧にしようと神経質になりすぎる必要はありません。
準備期間は多ければ多い方が良い
留学の準備は「留学しよう」と思った時から始めることができます。
短期留学の場合、渡航の3、4ヶ月前から、学生ビザを申請しなければならない長期留学であれば、一年、遅くても半年から準備を行いましょう。
後悔しない留学生活を送るためには、準備期間が多ければ多いほど良いと考えておいてください。
一人で準備するのはかなり難しい
「必ず必要な準備」「やっておいた方が良い準備」と2種類の準備がありますが、いずれもやることが沢山あります。
特に初めて留学をされる方・忙しい社会人の方は、留学に対する情報をしっかり集めた上で留学カウンセラーにご相談することをお勧めします。
「必ず必要な準備」である学校の申し込み・宿泊先の手配・支払い等の手続きは留学エージェントを通すと間違いがなくスムーズに行え、時間の節約にもなり、その分「やっておいた方が良い準備」に集中することができます。
まとめ
留学には「必ず必要な準備」と「やってておいた方が良い準備」の2種類あります。
比較的「やってておいた方が良い準備」は軽視されがちですが、留学に慣れるまでの時間が短くすみ、留学費用を抑えることができるだけでなく、留学のゴールがより高いところに設定できるという利点があります。
3人の留学経験者の「やっておいた方が良い留学の準備」は語学力の向上・趣味を持つこと・いきたい場所、やりたいことをリストアップの必要性が実感できる他、「留学でやっておいたほうがいい7選」と合わせることで、より留学を成功に近づけさせる準備ができるでしょう。
準備にはできるだけ余裕を持って長い期間をかけましょう。
完璧にしようと神経質になる必要はありませんが、それでも全ての準備を一人こなすのは、難しいのが現実です。
留学カウンセラーに相談することにより、特に初めての方は手続き・手配のミスを防ぐことができ、また忙しい社会人は効率よく留学準備を進めることができます。