目次
「ビザ」と一言で言っても、滞在目的や滞在期間によって様々な種類のビザがあります。
ここでは、各ビザの種類や特徴、選び方、そして取得にかかる時間の目安をご紹介します。
ビザとは?
「査証(さしょう)」とも言われるビザは、各国の在日大使館や在日領事館が発行する「入国許可証」の事です。
ビザを申請した人の必要書類や渡航歴、身元などを審査し、受け入れ国にとって問題が無い場合に「入国許可証」つまり「ビザ」が発行されます。
審査基準は、渡航先の法律に準じています。
主なビザの種類
国や滞在目的によってビザの種類は細かく別れていますが、ここでは主な4種類のビザについてご紹介します。
観光ビザ
観光目的で滞在するために取得するビザを「観光ビザ」と言います。
日本のパスポートはビザ免除協定により、ビザ無しで観光できる国が多いですが、一部のアフリカ諸国やアラブ諸国などでは短期の滞在であっても観光ビザの取得が必要になります。
学生ビザ
留学を目的に滞在する場合は「学生ビザ」の取得が必要です。
ビザ免除国であっても国によって決められた「ビザ免除期間」を超える場合は、学生ビザを申請しなければなりません。
ワーキングホリデービザ
18歳から30歳(国によっては25歳)までの若者を対象としたワーキングホリデー制度を利用するためには、「ワーキングホリデービザ」を申請しなければなりません。
このビザを取得することにより、期間内であれば語学学校に行くことはもちろんの事、アルバイトや旅行、習い事、のんびり暮らすなど自由に海外生活を楽しめることができます。
就労ビザ
海外で長期滞在し働く場合に、必ず必要となるビザが「就労ビザ」です。
ビザの申請は国や職業に応じて様々な規定があります。
それぞれのビザの特徴
先で紹介した4種類のビザの特徴を見ていきましょう。
それぞれの特徴を知ることで、自分が希望する滞在方法に合ったビザを確認することができます。
観光ビザ
観光ビザの申請は、日本国がビザ免除協定を結んでいない国に観光目的で滞在する際に必要になり、基本的に滞在希望期間のみ有効なビザを発行されます。
その他にも、空路か陸路かの入国方法によって観光ビザでの滞在期間が異なる国や観光ビザを申請する際に各種予防接種が必要な国、また渡航先の空港で観光ビザを発行する国もあります。
国同士でビザ免除協定を結んでいるということは国交が友好的な関係であると言えますが、情勢によっては突然ビザが必要になってしまう場合もあるので、最新の情報を確認することが大切です。
学生ビザ
滞在目的が「就学」にある場合に申請するのが学生ビザです。
政府認定の語学学校に入らなければ学生ビザは取得できないという国もあります。
また、学生ビザが取得できても、現地で一定の出席率をクリアすることができなければ、学生ビザを剥奪される場合もあります。
国によっては学生ビザを持っていれば、アルバイトができる可能性もあります。
ワーキングホリデービザ
海外で自由に生活を楽しめるワーキングホリデービザは、原則1年、国によっては最長3年滞在することができます。
「学生ビザ」ではないため、学校に通える期間が決まっている国があったり、「就労ビザ」ではないため、仕事ができる期間が決まっている国もあります。
ワーキングホリデービザは各国で一度しか取得できず、渡航先でワーキングホリデービザの更新はできません。
そのため、ワーキングホリデービザが切れた後も同じ国に継続して滞在したい場合は、別のビザを取得しなければなりません。
就労ビザ
就労ビザは申請すれば取得できるものではありません。
そのため、その国の人には対応できない「特別なスキルや能力・技術」などを持つことが取得条件になります。
最終学歴や年収金額の条件が決まっていたり、就労ビザが取得できる職種が決まっている国もあります。
就労ビザは就職先が決まった後、日本で申請するケースと現地で申請するケースがあります。
ビザの選び方
色々な種類のビザかありますが、まずは渡航目的をはっきりさせてから目的に合ったビザを選びましょう。
国によっては学生ビザを一度しか発行しない場合もあります。
そのため、各ビザの特徴をしっかりと理解してから申請しましょう。
ビザを選びで悩んでいる場合は、留学カウンセラーに相談してみましょう。
ビザの取得にかかる時間の目安
各国の情勢やその時の申込人数により、ビザの取得にかかる時間は大きく異なります。
必ず余裕を持って申請するようにしましょう。
また、ビザの取得方法や規取得条件などは毎年変更される場合がありますので最新の情報を確認して申請するようにしましょう。
観光ビザ
国によってはオンラインのビザ申請が可能で営業日2、3日ほどで取得できる場合もありますが、基本的には申請から取得まで営業日5日から10日で取得することができますが、中には1ヶ月くらいかかる国もあります。
学生ビザ
必要書類審査に加え、国によっては面談や試験を受けなければならない場合があります。
そのため申請してから取得までに1ヶ月〜3ヶ月ほど見ておいたほうがよいでしょう。
余裕を持って3~4ヶ月程度前から申請することをおすすめします。
ワーキングホリデービザ
取得までに1ヶ月、場合によっては3ヶ月以上かかることもあります。
また、申請前に抽選の参加が必要な国もあります。
抽選の応募月が決まっている国もあるのでワーキングホリデー制度の使用を考えている人は1年〜半年前には準備を初め、ビザ申請のタイミングを考え留学計画を立てるようにしましょう。
就労ビザ
比較的審査が長いため、半年以上かかるケースもよくあります。
また、審査条件が国ごとに細かく決められているので簡単に申請できるビザではないということを理解し、3年〜5年以上の長期での計画立てを行い準備をすすめていきましょう。
まとめ
渡航目的によって様々な種類のビザがあります。
観光目的で滞在するために申請する「観光ビザ」、就学目的で滞在するための「学生ビザ」、期間内は自由に生活できる「ワーキングホリデービザ」、そして海外での就職には欠かせことができない「就労ビザ」が代表的なビザの種類です。
必要書類や審査などが異なるため特徴を理解した上で目的に合ったビザを選びましょう。
取得にかかる時間は国やビザの種類によって大きく異なるため、早めに準備することが大切です。