目次
語学学校には大きく分けて2つの種類があり、特徴が異なります。
ここでは語学学校の種類とメリット・デメリットについてご紹介します。
語学学校の種類は大きく分けて2つ
語学学校の種類は「大学付属語学学校」「私立語学学校」と大きく分けて2つあります。
大学付属の語学学校
大学付属語学学校とは、その名が示すとおり大学という高等教育機関に設けられた語学学校です。
基本的に大学・カレッジへ入学を希望する外国人のための語学コースが用意されています。
私立の語学学校
民間企業によって運営される私立語学学校は、受講生のニーズに合わせ英語とプラスαで色々なことが学べるコースが用意されています。
大学付属語学学校と私立語学学校の特徴
同じ「語学学校」ですが、この2つの違いは「英語を学ぶ目的」にあります。
それぞれの語学学校の特徴をきちんと理解した上で学校を選びましょう。
大学付属語学学校
大学・カレッジへの入学を希望をする、留学生のために作られた語学学校です。
一般の語学留学生も受け入れています。
「大学の授業を理解するための英語力」を目的として構成されているため、授業内容はかなりアカデミックになっており、 また入学日と就学期間は決まっている場合もあります。
私立語学学校
日常生活で必要な「英語力」をつけるための授業が組まれているのが、私立語学学校です。
語学レベルに合わせて文法・聞き取り・会話・筆記をバランスよく学ぶことができます。
クラス分けが細くされているため、英語が全く話せない超初心者の人も入学できます。
ほとんどの語学学校は一週間からの受講が可能で、いつでも入学することができます。
また、基礎英語のクラスの他にもコースがたくさん用意されており語学力が上がるとコースの変更をしていくことも可能です。
大学付属語学学校のメリット・デメリット
2種類の語学学校では、それぞれのメリット・デメリットが異なります。
まず大学付属語学学校のメリット・デメリットからみていきましょう。
大学付属の語学学校のメリット
同じ目標を持った学生が集まる
基本的に大学・カレッジへの進学を目標に英語取り組んでいる学生が集まります。
そのため、全体として語学習得に対する「真剣度」が高いため、集中して勉強できる環境です。
付属の大学へスムーズに進学ができる
一定の条件を満たしたコースを卒業すると、英語力検定試験のスコアなしで付属の大学・カレッジへスムーズに進学できます。
この制度は大学付属語学学校の最大の魅力と言えるでしょう。
現地の大学生と交流ができる
キャンパス内に語学学校があり、敷地内の施設も利用きます。
また大学で行われるイベントにも参加できるので、現地の大学生と交流できるチャンスがたくさんあります。
大学付属の語学学校のデメリット
費用が私立に比べて高い
英語にしっかり取り組め、付属の大学へスムーズに進学でき、キャンパス内の施設も利用できるという分、授業料が私立を比べて割高です。
結果、相対的に留学費用が高くなってしまいます。
生徒の目的のほとんどが大学進学
ほとんどが大学進学を目指している若者です。
授業内容はアカデミックなものが中心で、会話の練習はほとんどありません。
課題も多く、一日中勉強をするスタンスが必要です。
そのため「日常英会話の上達」「外国人の友達作り」という面の英語は難しいでしょう。
国籍比率に極端な偏りがある
「高い学費を払う」「大学進学を目指す」ことができる国の人たちは、思っているほど多くないため、必然的に国籍の比率にも影響をもたらします。
色々な国籍の人と交流したい人にはデメリットと言えるでしょう。
私立語学学校のメリット・デメリット
次に私立語学学校のメリット・デメリットをみていきましょう。
私立語学学校のメリット
コースの種類が豊富
一般英語以外にもビジネス英語やテスト対策コース、大学進学準備コース、英語で何かを学ぶコースなど、色々なコースの中から自分にやりたい事に合わせて選ぶことができます。
たくさんの国の人と関わりが持てる
年齢制限がなくいつでも入学できる私立の語学学校には、滞在目的が様々な人たちが世界中から集まります。
「英語を学ぶ」という共通の目的を通し、授業中にグループ作業、休憩中のおしゃべり、語学学校が主催するアクティビティに参加することを通して、たくさんの国の人と関わりを持つことができます。
サポートが充実している
語学学校には、空港の送迎手配、ホームステイ・アパートなどの宿泊先の手配、履歴書などの書類の作成、滞在許可証の申請など、日常生活で必要な手続きをサポートしてくれるサービスがあります。
外国人の抱える問題に非常に慣れているため、スムーズに対応してくれるでしょう。
基本的に都市部に位置している
大学付属語学学校は郊外や地方に校舎がある場合が多いのですが、反対に私立語学学校は留学生が通いやすく、楽しんで留学生活を送れるよう基本的に都心部に位置しています。
そしてほとんどの場合、ホームステイ・アパートなどの宿泊先も学校に近い都市部にあります。
大学付属語学学校と比べて費用が抑えられる
私立語学学校は大学附属学校に比べると費用が安いところが多く、長期滞在で考えてみても留学費用を抑えることができます。
私立語学学校のデメリット
勉強が目的ではない人もいる
私立語学学校へは「なんとなく海外に来た」「バカンスついでに英語を習う」など、目的が勉強でない人も多いのが現状です。
そのため、クラスによっては雰囲気が真面目でなかったり、クラスメートからの遊びの誘惑も多いため、自分でコントロールしなければ勉強に集中しづらくなる環境と言えるでしょう。
現地の人との関わりが少ない
語学学校のクラスメートと仲良くなれる機会がたくさんあるますが、自分から積極的にならなければ現地の人とコミュニケーションを取る機会は全くありません。
留学中は語学学校の人としか関わっていない、という留学経験者が多いのはそのためです。
目的にあった学校を選ぶために留学カウンセラーに相談してみよう
留学の目的をはっきりさせることが、留学を成功させる道です。
次の段階で大切になることは、渡航先と学校選びになります。
大学付属語学学校と私立語学学校についてご紹介しましたが、自分一人で決めてしまう前に、まずは留学カウンセラーに相談してみましょう。
毎日たくさんの学生を海外に送り出し、自身も留学経験者である留学カウンセラーは、目的を達成するための渡航先・学校選びの具体的なアドバイスもしてくれます。
留学という人生の大きなチャレンジを無駄にしないためにも、留学カウンセラーへの相談をお勧めします。
まとめ
語学学校は、大学・カレッジという教育機関に設けられた「大学付属の語学学校」と「民間企業によって運営される私立語学学校」の2つに大きく分かれます。
大学付属語学学校は将来大学・カレッジへ進学を希望する学生が多く集まり、授業内容もハイレベルです。
私立語学学校には「英語力」付けることを目的に集まるため、英語が全くできない状態であっても基礎から学ぶことができます。
どちらもメリット・デメリットがあるので、知っておくことが大切です。
また、分からないまま一人で決めてしまう前に、留学経験者でもある留学カウンセラーに目的をはっきり伝え、どこの学校にしたらよいか相談してみましょう。