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コロナ禍を境に今やカナダで働きながら学ぶ滞在方法として、ワーキングホリデーと並ぶ勢いのCo-op(コープ)留学。
転職やキャリアアップを目指す社会人にはもちろんのこと、就活に有効なスキルを身につけるために参加する在学中の大学生の参加も増えてきました。
Co-op留学の経験をうまくいかし社会で活躍されている方も多くいますが、中には「Co-op留学は難しい!」「現地では大した仕事につけない!」という体験談も目にします。
この記事では、
- Co-op留学の情報収集をしている方
- 参加するか迷っている方
に知っていただきたい「失敗しないためのコツや心得」を解説しています。
ぜひ参考にしてください!
Co-op留学の基本知識
Co-op留学はカレッジでの学習期間と現地企業でのインターンがセットになった、外国人向けのカナダだけの特別プログラムです。
プログラム内容
Co-op留学のプログラム内容は以下の通りです。
- カナダ政府公認のカレッジで3カ月以上学ぶ
- カレッジで学んだ期間と同じだけ、現地の企業でインターンに参加する
- 学習期間中は、最大週20時間までのアルバイトが可能
- インターンは最大週40時間のフルタイム就労
- 参加に年齢制限はなく、何度でも参加できる
参加条件
Co-op留学への参加条件はたった2つ!
- 高校卒業、または高等学校卒業程度認定試験の合格者
- 英語能力試験のスコア*:IELTS 5.0〜 / TOEIC 650〜 / TOEFL 55〜
- 英語力が不足している場合:カレッジ入学前に英語集中講座を受けることができ、講座修了後は直接Co-opプログラムに参加可能
*ITやデジタルマーケティングなどは高いスコアが求められますので、詳細を知りたい方はぜひ本留学エージェント「ぼくらの留学」にお問合せください
カナダでのインターンについて
そもそもインターン(もしくはインターンシップ)とは、一定の期間、学生が企業で就業経験を積むシステムのこと。
しかし、日本とカナダではインターンに対する意味合いが若干異なります。
インターンの期間
カナダのインターンに参加する場合、基本的に3カ月以上です。
日本のように「1日参加」や「夏休みの間だけ」といった短期のインターンシップはほぼありません。
企業側の目的
日本のインターンでは、企業の事業内容を知ってもらうことを目的とし、会社説明会やセミナーなどが主流ですが、カナダを含め海外のインターンでは、「将来の採用」を見込んでインターンに参加させることが企業側の目的です。
そのため、即戦力のある人材に育てるよう、インターン生には実践的な就労経験を積極的にさせています。
インターンに参加する目的
インターン生にとっては、カレッジ・大学・専門学校で学んだ専門知識を実践できるチャンスであり、その後の就活に有益になるスキルを身につけるのが目的です。
参加中は企業の社員として働くため、「インターン参加=就労経験」になります。
もちろん、インターン終了後に企業に採用されるというケースは珍しくありません。
経験者から学ぶ、失敗しないためのコツ
「こんなはずじゃなかった!」
とならないために、ここでは実際に参加した方の後悔・批判意見をみながら、Co-op留学に失敗しないためのコツをご紹介します。
参加条件のIELTスコアをクリアしているのに英語が聞き取れない!
資格試験全般に対して同じようなことが言えますが、「スコアをクリアしている=全てがわかる」ということではありません。
どんなに机上で勉強し試験でいい点数を取ったとしても、実際に英語で行われるカレッジの授業を全て理解することは難しいのです。
特に、初めての海外生活・初めての留学という方にとって、英語が聞き取れないという悩みは当然のことです。
英語に慣れるためには多少の時間がかかる、ということを念頭に置いておきましょう。
失敗しないためのコツ:日本にいる間に英語の環境を作る
日本にいる間に「できるだけ英語の環境を作る」ことを意識してください。
- 英会話教室に通う
- ネットなどを利用してネイティブと話す
- 外国人が集まるイベントに参加する
- 時間があるときは、常に英語のニュースを聞く
- 学びたい専門分野に関する英語の動画を何度もみる
- 独り言を英語で言うようにする
など、渡航前にどれだけ「聞く・話す」に慣れておくかで、渡航後の「英語力向上」の速度に差がつきます。
学校では大したことを学べない!
カナダの教育方法は基本的に「参加型」です。
授業中にどんどん意見を言い質問をしなければ、先生に「理解した」とみなされてしまい、それ以上の細かい説明や丁寧な指導はされなくなります。
日本のように先生が丁寧に何でも教えてくれるという授業スタイルは、実は世界でも珍しいのです。
失敗しないためのコツ:自分から積極的に授業に参加する
授業中、自分から積極的に先生に質問してみましょう。
その場で考えるのが苦手な方は、事前に質問を用意しておくのも良いでしょう。
「一日、最低でも3つは質問する」という目標を立てて、授業に参加している留学生もいます。
受け身の授業に慣れている私たち日本人にはとても難しいですが、せっかくカナダまで行くので思い切ってやってみることが大切です。
本当に「大したことを学べていない!」と思うならば、その気持ちを直接先生に伝えてみても良いでしょう。
学生からのこのような意見によって授業の仕方が変わることがよくあります。。
学校で学べるか学べないかは、自分次第でもあるのです。
勉強が忙しすぎてアルバイトができない!
Co-op留学に参加すると、学習期間中であれば最大週20時間までのアルバイトが許されています。
とはいえ、専門分野や先生によっては課題が多く、アルバイトをする時間がない可能性もあります。
失敗しないためのコツ:アルバイトをしなくてもいいように費用を用意する
留学の目的はあくまで学びに行くことです。
渡航前に「現地でアルバイトができないかもしれない」と想定しておくことも大切です。
そのため、日本にいる間にできるだけ留学費をためておきましょう。
日本にはいろいろなタイプの奨学金があるので、調べておくといざという時に役立ちます。
インターン先が決まらない!
インターンに参加する場合、
- 受け入れ先となる企業を探す
- 見つかったら、必要書類を提出
- 書類審査に通ったら面接を受ける
といった流れになり、採用決定までには時間がかかります。
申し込んだからといってすぐにインターン先が決まるという訳ではありません。
失敗しないためのコツ:受け入れ企業を早めに探す
インターンは、できるだけ早い段階で受け入れ企業を探しておきましょう。
企業と提携している学校に入学した場合でも、インターン先を紹介してもらえるのを待っているだけではなく、自分で探して応募することも大切です。
また、インターンを募集していない場合でも、どうしても働いてみたい企業があるならば、積極的にコンタクトをとってみましょう。
また、日頃からいろいろな人に「インターン受け入れ企業を探している」などと話しておくと、思わぬところから声がかかることもあります。
カナダには世界中からインターン参加を目指した学生が集まってくるので、自分から積極的に動くことで可能性を広げていかなければ取り残されてしまいます。
インターンの仕事がきつい!
インターン生は、基本的に「社員」に近い条件で雇われ、会社に関わる業務に携わることになります。
また、職歴・スキルによっては重要なポストに置かれる場合もあります。
日本のインターンと同じ気持ちで参加すると、仕事がきついと感じることがあるでしょう。
失敗しないためのコツ:社員としての意識を持って働く
インターン経験は就労経験です。
社員の一員としての自覚を持ち、積極的に仕事に関わっていく覚悟が必要です。
ただし、契約と全く異なる就労内容や、一方的に不当な任務を任された場合は、会社側と話し合うことも考慮しましょう。
Co-op留学に参加するための心得
以上の「経験者から学ぶ、失敗しないためのコツ」を踏まえ、Co-op留学に参加するために次のようなポイントを心がけるようにしてください。
まずは自分の目標をはっきりさせる
語学学校やワーキングホリデーとは異なり、カレッジで専門分野を学び、現地の企業で就労しなければならないCo-op留学は、「行けばどうにかなるだろう」という簡単な気持ちだけでは乗り切れません。
- なぜCo-op留学に参加しようと思ったのか?
- 何系の専門分野をカナダで学びたいのか?
など、自分の目標をはっきりさせてから参加しましょう。
留学費をしっかり確保しておく
生活するためにはお金がかかります。
Co-op留学ではアルバイトやインターンなどで収入を見込むことはできますが、
- カレッジや専門分野によっては課題の量が多く、アルバイトをする時間がない
というケースもゼロではありません。
現地での収入がない場合を考慮し、日本にいる間に留学費をしっかり確保しておきましょう。
日本にいる間に「職歴」を準備する
インターンを見つける上で大きな武器になるもの、それは経験とスキルです。
本来インターンは「学生が経験を積む場所なのですが」、受け入れる企業側にすると経験者と未経験者の募集が同時にあれば経験者を取りたくなるのが現実です。
職歴のある社会人が海外インターンでは有利になる、と言われるのはそのためです。
職歴のない大学生は、日本にいる間にアルバイトやボランティア活動を通して、少しでも専門分野に関係のある職務経験を持つように心がけましょう。
英語をできるだけ勉強しておく
Co-opプログラムの目的はカナダのカレッジで専門分野を学び、その知識をいかして就労経験を積むことにあります。
現地で英語力が向上することはありますが、「英語を基礎から学ぶこと」がプログラムの目的ではありません。
カレッジでは英語力がある程度あることが前提で授業が行われ、インターンの参加は職場の上司や同僚とのコミュニケーション、取引先・顧客との電話やメールでのやり取りを英語でできることが条件です。
Co-op留学の最も大切な準備は、日本にいる間に英語力をつけておくことです。
- Co-op留学に参加するためのスコアが足りない方
- スコアはクリアしていても英語力に不安を感じる方
- 渡航までに英語力をもっと上げておきたい方
のために、留学エージェント「ぼくらの留学」では、英語の学習サポートをしています。
必要な英語力をしっかり身に付けることができる内容になっていますので、こちらの記事もあわせてご覧ください。
日本と海外は違うことをきっちり頭に入れておく
「日本と海外は違う」と頭でわかっていても、実際に海外に住んでみないとわからないことがたくさんあります。
特に働き方に対しては、
- 過程よりも結果を出すことが求められる
- 勤務時間内に仕事を終わらすことができないということは、能力が低いと評価されてしまうため、よほどのことがない限り残業はしない
- 2、3年で転職するのは当たり前
- 使えなかったらすぐクビになる
など、日本にいる感覚でいるとそのギャップに悩んでしまいます。
何があっても、「ここは日本じゃない」ということをしっかり頭に入れて対応していくことが大切です。
まとめ:Co-op留学を成功させるには、事前の準備が大切!
この記事では、カナダの人気プログラムCo-op留学に失敗しないための、コツや心得として
- カナダでのインターンについて:インターンの期間、企業側の目的、インターン生の目的
- 経験者から学ぶ、失敗しないためのコツ:日本にいる間に英語の環境を作る、自分から積極的に授業に参加する、アルバイトをしなくてもいいように費用を用意する、受け入れ企業を早めに探す、社員としての意識を持って働く
- Co-op留学に参加するための心得:まずは自分の目標をはっきりさせる、日本にいる間に「職歴」を準備する、英語をできるだけ勉強しておく、日本と海外は違うことをきっちり頭に入れておく
をご紹介しました。
Co-op留学は自分次第で有益にも無益にもなり得ます。
この記事が、皆さんのCo-op留学成功のお手伝いになれば幸いです!
英語力だけでなく、学位や海外就労経験も得ることができるカナダの特別プログラムCo-op留学。
プログラムの内容をもっと詳しく知りたい方は、ぜひ留学エージェント「ぼくらの留学」にお問合せください!
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