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ここ数年で一気に加速している日本企業のグローバル化。
しかし実際に外国人と肩を並べて仕事ができる人材が不足しています。
企業では海外留学だけでなく、海外インターン経験者を積極的に採用するようになっているため、海外インターンへの参加を考えている方も増えてきました。
この記事では、大学生や社会人に人気の渡航先アメリカ、カナダ、オーストラリアの有給インターン事情にスポットを当てています。
海外インターンに興味がある方におすすめの内容になっていますので、ぜひチェックしてくださいね!
日本と海外、インターンの違いとは?
インターン、またはインターンシップという言葉を知っている人は多いと思いますが、実は日本と海外では若干システムが異なります。
まずは日本のインターンについて知ろう!
日本のインターンは、主に学生「企業の事業内容を知ってもらう」ことを目的としています。
そのため会社説明会だけの数時間のものや、7月から9月の夏休み期間に実施される「就業体験型サマーインターン」が主流です。
学生であれば誰でも気軽に参加できるため、複数の企業のインターンに参加でき幅広い業界を知ることができます。
海外のインターン=採用候補!
海外のインターンには、20代から30代が中心に参加しています。
企業はインターン生に実践的な就労経験を積ませ、採用予定を見込んで育てることが目的です。
期間も6カ月以上で、有休タイプがほとんどです。
インターンに参加する学生側にとっては、学校で学んだ専門知識を現場で生かすことができ、その後の就活に大変有効になるスキルや人脈を形成するチャンスにもなります。
海外インターン、無給と有給の違いとは?
海外インターンには、無給と有給の2つのタイプがあります。
無給インターン
1週間から3カ月以内の短期インターンの場合、企業は学生に「職業体験を提供し学ぶ機会を与える」という立場から、基本的に「無給」です。
仕事内容は、アシスタントとして社員のお手伝いや、ボランティア活動に参加することがメインです。
選択できる職種も介護・医療アシスタント、小学校教師のアシスタントの他にもビジネス、マーケティングなど多種多様で幅広く、ビザ申請の必要もないことから、キャリアチェンジを目指す忙しい社会人にも人気です。
有給インターン
3カ月以上の長期インターンの場合、実際に会社の一員として業務に関わることになり、多くの場合、受け入れ先から報酬が支払われます。
国際ビジネス(事務、会計など)、ホスピタリティ(ホテル、受付など)、IT関連(システムエンジニア、コンサルタントなど)を含む専門性の強い職種を選ぶことができるので、キャリアアップ・スキルアップを目指す方に選ばれています。
長期インターンに参加する場合、ビザの申請が必要になります。
報酬金額は受け入れ企業によることはもちろんのこと、専門職、またはインターン生のスキルや経歴によって異なります。
在学中の学生の場合、長期インターンに参加=休学になってしまうため、慎重に参加を検討してください。
国別!海外有給インターンの特徴
ここでは人気の渡航先アメリカ、カナダ、オーストラリアの有給インターン事情をご紹介します!
圧倒的人気の渡航先!アメリカ
留学先として圧倒的人気を誇るアメリカで有給インターンに参加したい場合は、ビザを申請しなければなりません。
ここでは「ワーホリビザのアメリカ版」として注目のJ1ビザをご紹介します。
J1ビザ(研修ビザ)
通称「研修ビザ」とも呼ばれるJ1ビザは、長期インターンに参加したい方に発行されレます。
職歴に応じて2種類あります。
- インターン(最長12カ月):現役の短大・大学生、もしくは新卒1年目で社会経験がない30歳までの方が対象。専攻や学位と受け入れ先の企業の業種が関連していることが必須。
- トレーニー(最長18カ月):大卒は1年以上、高卒は5年以上の社会経験があれば、年齢に制限なく参加可能。ただし、職歴と受け入れ先の企業が同じ業種であることが条件。
最新のビザ情報に関しては、米国政府公認のサイトで確認できます。
住みやすく働きやすい国!カナダ
ワーキングホリデー(以下ワーホリ)で人気のカナダ。
治安が良く住みやすいだけでなく、他の国に比べ労働ビザや永住権が比較的取得しやすいことから、日本人にも大人気の渡航先です。
ここでは、カナダでインターンを希望する人におすすめのCo-op(コープ)留学をご紹介します。
Co-op留学
カナダでインターンに参加したい外国人のほとんどが、Co-op留学というプログラムを利用しています。
カナダ政府公認の専門学校、私立・公立カレッジの高等教育学校で専門分野を学んだ後、現地企業で有給インターンに参加できるプログラムです。
最短で6カ月(3カ月座学+3カ月インターン)、最長で2年(1年座学+1年インターン)の滞在期間になり、自分の都合に合わせて留学期間を選ぶことができます。
参加条件も高卒以上、ある程度の英語力という2つだけで、年齢制限もありません。
他の国のインターン制度とは異なり滞在期間を延長でき、何度でも参加することができます。
Co-op留学について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ワーホリビザ以外にもある!オーストラリア
「オーストラリアでインターン」というとワーホリを利用する方が多いですが、実はその他にも気軽にインターンに参加できるビザがあります。
学生ビザ
意外と思われるかもしれませんが、なんとオーストラリアでは学生ビザでもインターンに参加できるのです。
政府認定のCRICOS(Commonwealth Register of Institutions and Courses for Overseas Students)に登録されている語学学校、専門学校、大学でフルタイム就学を条件に登録すれば、誰にでも「学生ビザ」が発行されます。
学生ビザを取得している方は、2週間に40時間までの就労が可能です。
そのため、このシステムを利用し働きながら学んでいる方が多くいます。
参加に経験、年齢、英語力の基準がないことから、気軽に海外インターンに参加してみたい方に人気です。
オーストラリアのビザに関しては、政府公式サイトで確認できます!
海外インターンに参加するための準備
気軽に海外インターンに参加できる時代になってきましたが、「思っていたのと違う!」「きつすぎる!」などの理由で挫折してしまう方もいます。
ここでは、海外インターンシップを成功させるために、事前にしておくべき準備について解説していきます。
海外インターンに参加する目的を明確にする
参加することが目的になっている方が多いですが、海外インターンは自分のやりたいことを実現させるための通過点でしかありません。
- なぜ費用と時間をかけてわざわざ海外のインターンに参加するのか?
- 海外で何を学ぶことができるのか?
- なぜその専門分野を選んだのか?
- 海外で得た経験を日本でどのように役立てられるか?
など、渡航前に目的を明確にすることで、海外インターンでの挫折を防ぐ対処法の一つになります。
英語力をつけておく
海外でのインターンは当然「英語」で行われます。
全てのコミュニケーションは英語ができる前提で進められるため、仮に参加条件に英語力の指定がないとしても、ある程度の英語力をつけておかなければなりません。
職種にもよりますが、最低でもIELTS 4.0〜 / TOEIC 500〜 / TOEFL 45〜は必要です。
そのため、日本にいる間にできる限り英語力をつけておくことが大切です。
英会話教室に通ったり、外国人が集まるイベントに参加したり、英語のニュースを聞いたりと、日本にいる間に積極的に英語に触れましょう。
英語能力試験について詳しく知りたい方は、こちらで解説しています!
留学エージェント「ぼくらの留学」では、英語の学習サポートをしています。
必要な英語力を身に付けることができる内容になっていますので、こちらの記事もあわせてご覧ください。
専門分野のスキルを身につけておく
インターンを見つける上で大きな武器になるもの、それは経験とスキルです。
海外企業には世界中から優秀な人材が集まってきます。
企業は即戦力となる経験者を優先的に採用するため、職歴のある社会人が海外インターンでは有利になってしまうのです。
海外インターンを目指す学生は、在学中から自分が専攻しているコースに関連のあるアルバイトやボランティア活動への参加や、短期インターンに挑戦しておくことで、ある程度の経験とスキルを得ることができます。
社会人でインターンを目指している方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
インターン=社員の一員と認識する
誰でも参加することができる日本のインターンと異なり、海外インターンの場合、まずは必要書類をそろえて企業に直接応募し、書類審査が通ったら面接日の連絡があります。
面接は数回行う企業もあり、合格したら採用されるため、就活と同じ流れになっています。
企業側もお金を払う以上、「将来見込みのある人材」を採用するわけです。
また、インターン生は「私はインターンだから何もわからない」という姿勢ではなく、社員の一員としての自覚を持ちながら仕事をすることが求められます。
わからないことは、専門分野に関する本を読んだり、先輩に話を聞いたりと、積極的に仕事に関わっていく姿勢を見せることも大切です。
そのほか、海外インターンに関する記事はこちらです!
まとめ:アメリカ、カナダ、オーストラリアの有給インターンの特徴を解説
日本企業のグローバル化に伴い、近年、海外インターンの経験者を積極的に採用しています。
海外インターンへの参加を考えている方も増えている中、この記事では
- 日本と海外、インターンの違いとは?:まずは日本のインターンについて知ろう!、海外のインターン=採用前提!
- 海外インターン、無給と有給の違いとは?:無給インターン(1週間から3カ月以内の短期)、有給インターン(3カ月以上の長期)
- 国別!海外有給インターンの特徴:アメリカ(J1ビザ、最長18カ月)、カナダ(Co-op留学、最長2年)、オーストラリア(学生ビザ、2週間に40時間までの就労が可能)
- 海外インターンに参加するための準備:参加する目的を明確にする、英語力をつけておく、専門分野のスキルを身につけておく、インターン=社員の一員と認識する
以上を詳しく解説してきました。
英語+αが欲しい方、就活に有益なスキルを身につけたい方、キャリアアップ・キャリアチェンジを目指す方は、ぜひ海外インターンを検討してください!
インターン参加前に必要な英語力をつけるために、そして海外生活に慣れるためにも語学留学がおすすめです!
詳しく知りたい方は、本留学エージェント「ぼくらの留学」にお問合せください!
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