目次
選択が多すぎてどの国に行けばいいかわからない!
- 国ごとの大学の違いってなんだろう?
- とにかく海外の大学に行ってみたい!
- できるだけ短期間で学位を取りたい!
など、みなさんの声に答えて、この記事では、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、マレーシアの5カ国にスポットをあて、大学選びに役立つ情報をご紹介します。
なぜ海外大学に進学するのか?
そもそも、今、なぜ海外の大学へ進学することが、注目されているのでしょうか?
そこには2つの大きな理由があります。
日本のグローバル化
近年、日本もグローバル化が加速し、外国人を多く見かけるようになりました。
そのため、これから世界中からやってくる外国人と一緒に働ける「スキル」を身につけている人が必要になります。
そのため、海外で生活経験をもつ人、海外大学で学んだ経験をもつ人が、企業に求められているのです。
世界を視野に入れた就職
日本経済の先行きを不安に思う人が増える中、海外まで足を伸ばして就職活動を考えている若者は少なくありません。
そのため、世界で通用する「学位」を得ることを目的として、海外大学に進学する人が増えているのです。
専門が決まっていない人には【アメリカ大学】
ここからは、具体的に国別の大学の傾向をご紹介します。
まずは、今も昔も人気ナンバーワンの留学先「アメリカ」の大学の特徴をみていきましょう。
特徴
アメリカの大学は基本的に4年制で、2年目までは一般教養コースが設けられており、英語はもちろんのこと、数学や音楽、生物、歴史など幅広く学んだ後、3年目からは自分が興味のある分野を選び専門的に学んでいきます。
また、2つの専門分野を専攻できたり、コースの変更も可能なフレキシブルさもアメリカの大学の特徴です。
そのため、進学の時点で専攻コースが決まっていない人には、アメリカの大学はおすすめの留学先です。
卒業後に海外で働きたい人には【カナダ大学】
治安も良く外国人にも寛容な国「カナダ」の特徴をみていきましょう。
特徴
カナダでは、大学を卒業すると「Post-Graduate Work Permit」 という、労働ビザを取得することができます。
最長3年間の滞在が許されているこの労働ビザは、期限が切れる前に更新が可能です。
そのため、大学で学んだことを生かせる職種についたり、カナダでしかできない仕事をしたりと、海外での就労経験を得ることができます。
また、カナダのコミュニティカレッジで「修了証」を取得しても、同じように労働ビザを得ることができます。
大学卒業後に海外で働きたい人にはカナダは最適です。
やりたいことが決まっている人には【イギリス大学】
名門大学が連ねる「イギリス」の大学の特徴をみていきましょう。
特徴
アメリカやカナダと異なり、1年目から専攻コースに入ります。
そのため、大学3年間、専門分野をしっかり学んだ上で、バチェラーディグリーが取得できるのです。
「一般教育」コースが省かれ、入学してすぐに専門分野を学ぶことができるので、自分のやりたいことがはっきりしている人に向いています。
また大学院も1年間と短いため、滞在費を抑えて、できるだけ早く目標に向かって進みたい人におすすめなのがイギリスです。
安心して学びたい人には【オーストラリア大学】
ワーキングホリデーに人気なだけでなく、大学の進学先としてもたくさんの人に選ばれている「オーストラリア」の特徴をみていきましょう。
特徴
日本人に人気のオーストラリア、その最大の理由は「住みやすさ」にあります。
外国人移民に寛容な社会、治安の良さなど、数をあげたらきりがありません。
また、オーストラリアには「留学生のための教育サービス法(Education Services for Overseas Students (ESOS) Act」という独自の法律があり、留学生の権利が守られています。
- 勉強以外のことで心配したくない!
- とにかく安心して生活できる国で学びたい!
という人にはオーストラリアはおすすめです。
留学費を抑えたい人には【マレーシア大学】
イギリスの教育システムの影響を強く受けている「マレーシア」の大学の特徴をみていきましょう。
特徴
マレーシアは、他の英語圏の大学に比べて学費が破格に安く、年間で公立大学が約30万円、私立大学でも約80万円と、アメリカの大学の1年間の留学費で、マレーシアでは3年間、きっちり学んで学位を取得できます。
また、マレーシア独自の大学システムとして、
- 海外提携大学の学位も同時に取得できる「デュアルディグリープログラム」
- マレーシアの大学を卒業後、海外の提携大学に編入が可能な「ツイニングプログラム」
- 海外大学の分校
があり、費用を抑えてアメリカ、イギリス、オーストラリアなどの大学へ編入、もしくは学位を取ることができます。
費用を抑えてグローバルに活躍できるスキルを身に付けたい人におすすめなのがマレーシアです。
海外大学への進学の方法
ここでは海外大学への進学の仕方をみていきましょう。
高校卒業者の場合
アメリカ、カナダ
出願条件の英語力を満たしている場合、高校卒業後に希望の大学へ出願することが可能です。
2学期制を採用している大学が多く、秋学期は8月〜11月(または9月〜12月)、春学期は1月〜5月(または2月〜6月)です。
学期ごとに、年に2回の入学と卒業のタイミングがあります。
イギリス、オーストラリア、マレーシア
大学へ出願する前に、必ずファウンデーションコースという「大学準備コース」を1年間取らなければなりません。
トリメスター制(Trimester system:3学期制)が主流で、秋学期が9月〜12月、春学期が1月〜3月、そして夏学期が4月中旬〜5月です。
入学と卒業のタイミングは大学や専攻コースによって異なります。
大学卒業者の場合
大学卒業者の場合は、どこの国の大学にも出願できます。
海外大学の種類
学位が取得できる海外の大学は3種類あります。
2年制大学
アメリカには、アソシエイトディグリー(準学士号)の学位が取れる、2年制大学「コミュニティカレッジ」があります。
コミュニティカレッジには、学位取得後に就職するコースと、4年制大学の3年目に編入するコースがあります。
3年制大学
イギリス、オーストラリア、マレーシアの共通のシステムで、一般教養コースが設けられていないため、大学入学後は直接専攻コースに入り学んでいきます。
4年制大学
アメリカとカナダでは、一般的に4年制大学のシステムが取り入れられています。
大学に入学して2年間は一般教養を学びながら専門を決め、3年生になってから専門コースに入ります。
海外大学の授業内容
海外大学に共通している授業の形式は、次の通りです。
ディスカッション
大学の授業では、教授から生徒に質問を投げかけ生徒同士が話し合う、というケースがほとんどで、授業中に参加している姿勢が成績評価の対象になります。
グループスタディー
プレゼンや意見交換を数人のクラスメートとおこなう、グループスタディーがよく行われます。
他人と協力しながらいかに成果を出すか、というビジネスの場面でも見られる状況を作ることによって、協調性やリーダーシップ力をつけることを目的としています。
そのため、グループスタディーの評価が、グループ全員の成績に直結します。
予習・復習
海外大学で受ける授業の全ては、予習と復習が必須です。
海外では、「授業で初めて習うのではなく、予習した知識を授業で深め、復習することで記憶する」という教育スタイルで学んできた学生が多いため、彼らについていくには、毎日の予習と復習が大切です。
課題レポート
課題レポートの提出が頻繁に求められるのも海外大学の特徴です。
授業内で指定された本を次の週までに読み終えてまとめるものや、授業で扱ったテーマをリサーチするものなど、履修教科によって内容が異なります。
「とりあえず海外大学進学」は注意
海外大学留学は短期の語学留学とは異なり、1年〜4年、腰を据えてしっかり勉強しなければなりません。
長期間の留学は、きちんとしたモチベーションがなければ、途中で断念してしまうこともあります。
そのため、「とりあえず海外の大学へ進学してみよう」ではなく、「海外大学に進学する理由」を、明確にしておくことが大切です。
まとめ
この記事では、どこの海外大学に進学するかで迷っている人のために、
- なぜ海外大学に進学するのか
- 専攻が決まっていない人には【アメリカ大学】
- 卒業後に海外で働きたい人には【カナダ大学】
- やりたいことが決まっている人には【イギリス大学】
- 安心して生活できる国で学びたい人には【オーストラリア大学】
- 留学費を抑えたい人には【マレーシア大学】
- 海外大学への進学の方法
- 海外大学の種類
- 海外大学の授業内容
- 「とりあえず海外大学進学」は注意
をご紹介してきました。
海外の大学へ進学し卒業することは、決して簡単なことではありませんが、これからの時代を生き抜くために必要となる「スキル」を身に付けることができます。
留学先選びの材料として、ぜひこの記事を参考になさってください。
特に初めての方や、留学で失敗したくないという方は、一度留学エージェントに相談してみましょう。
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