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「日本の大学からヨーロッパの大学に編入したい」「ヨーロッパの大学に編入する方法は?」と疑問に思っているのではないでしょうか。
日本とヨーロッパ諸国では教育制度が大きく異なるので、わからないことも多いはずです。
結論から言うと、日本の大学で取得した単位を移行してヨーロッパの大学に編入する方法が最も一般的です。しかし、すべての大学が編入制度を導入しているわけではないので、念入りな情報収集と確認が必要となります。
今回は、日本の大学からヨーロッパの大学へ編入する方法と単位移行ができないときの対処法についてご紹介します。ヨーロッパの大学に編入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
この記事を読むと、ヨーロッパ諸国の大学の編入事情がわかります。
ヨーロッパの大学の教育制度を知ろう
ヨーロッパの大学は日本の教育制度と異なる点がいくつかあります。
ここでは、ヨーロッパの大学の教育制度の特徴を見ていきましょう。
ヨーロッパの大学は基本3年制
ヨーロッパの大学は基本3年制です。入学時点で一般教養が備わっていると考えられているため、1年次から専門科目を学べます。
一方、日本やアメリカの大学は4年制が一般的で初めの1年間は一般教養を学び、残りの3年間で専門科目を習得する流れです。
ヨーロッパには英語で学べる大学もある
公用語が英語でないヨーロッパの国でも、英語で学べる大学やコースがあります。現地の言語が話せない場合でも安心です。
たとえばオランダやドイツは英語力が高い国として知られているので、ネイティブ並みに流暢な英語を話す人も少なくありません。
英語で学位取得を目指すコースでは「TOEFL® iBT」で80点以上、「IELTS®」で7バウンドスコア程度が必要になります。
EU圏では単位互換システムが整っている
EU圏では単位互換システム「ECTS」が導入されているため、取得した単位を活かしてほかの国の大学へ編入ができます。
教育の質の均一を目指しているEU圏は、自分の進路をカスタマイズしやすい環境です。
日本の大学からヨーロッパの大学へ編入
現在日本の大学に在学している場合は、単位の認定制度を利用してヨーロッパの大学へ編入することが可能です。
ここでは、「単位移行の条件」と「単位申請方法」を詳しく解説します。
単位移行の条件
ヨーロッパの大学に編入するには、下記の単位移行の条件を満たしている必要があります。
- 日本の大学の専門分野と、ヨーロッパの大学で学びたい専門分野や同じ
- 日本の大学の科目内容と、ヨーロッパの大学の科目内容が同じ
要するに、単位数ではなく「同等の科目内容であるか」が大切です。実際にどの単位が認定されるのかは編入先の大学によって異なります。
単位申請の方法
単位認定の申請は在学中の大学の「成績表」と「英語版のシラバス」を提出し審査が行われます。
無事に審査が通った科目の単位は移行が認められます。一般的に単位の認定は編入学の許可を得た後に決まるので、事前に判断することができません。
単位移行での編入ができないときの対処法
単位移行での編入が難しいときは、下記の方法も検討してみてください。
- ディプロマコースから大学へ編入
- ファンデーションコースを受講してから大学へ進学
1つずつ解説します。
ディプロマコースから大学へ編入
ヨーロッパ諸国には「ディプロマコース(Diploma)」といった専門学校が複数あります。ディプロマコースで取得した単位を編入先の大学の単位に移行できます。
一般的にヨーロッパの専門学校は1年~2年間通うケースが多いです。ただし、ディプロマコースで編入先の大学で学びたい専門分野の授業を履修しておけば、在学期間を短縮できます。
ファンデーションコースを受講してから大学へ進学
編入が難しい場合は「ファンデーションコース」と呼ばれる大学進学準備コースに通ってから、大学に進学する方法もあります。
ファンデーションコースでは一般教養を学べ、大学進学レベルの知識を習得することが可能です。通う期間は通常1年間となりますが、高い英語力を持っている場合には半年や3ヶ月程度で卒業できることもあります。
まとめ【編入制度を賢く利用して海外進学を実現しよう】
今回は、日本の大学からヨーロッパの大学へ編入する方法と単位移行ができないときの対処法についてご紹介しました。
ヨーロッパの大学に編入する方法はいくつかありますが、日本の大学で取得した単位を移行してヨーロッパの大学に編入するのが最も一般的です。
単位移行での編入が難しい場合には、下記の方法も検討してみてください。
- ディプロマコースから大学へ編入
- ファンデーションコースを受講してから大学へ進学
ヨーロッパの大学への進学は難易度が高いといわれていますが、編入制度を賢く利用すれば世界的に有名な大学への入学も夢ではありません。
「ヨーロッパの大学」と一口にいっても非常にたくさんの大学があり、カリキュラムや編入条件などはそれぞれ異なります。念入りに情報収集を行い、自分とってベストな編入方法を選びましょう。
みなさんの海外進学の選択肢が広がれば幸いです!