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世界トップレベルの大学が集まるアメリカ。
日本からはもちろんのこと、世界中から優秀な学生が集まる、留学先としてもっとも人気のある国です。
この記事では、日本の高校を卒業した方が「アメリカの大学」へ進学するために、出願方法から入学までの流れをわかりやすく解説していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
アメリカ大学の魅力
数ある海外大学進学先の中から、なぜ多くの学生がアメリカを選ぶのでしょうか。
まずは「アメリカ大学の魅力」をみていきましょう。
専門分野をゆっくり選べる
アメリカの大学は基本的に4年制で、入学してから2年間は「一般教養科目」を学びます。
歴史、数学、国語など幅広く学びながら、興味のある専門分野をみつけ、3年目に専攻科目の履修を開始。
そのため、大学へ進学する時点でやりたいことが分からない状態でも、焦らずゆっくり自分の進路を選んでいくことができます。
また、専攻の変更も一般的なので、「合わないなぁ」と思ったら、別の専門分野に進むこともできます。
大学の数と学科の多さ
2019年の調査では、アメリカには2年制大学が1千302校、4年制大学が2千638校とトータルで3千940校あり、大学の数は世界最多です。
そのため、経済学、文学などスタンダードなものから、日本では学ぶことができない
- アフリカンアメリカン研究(African-American Studies)
- 女性学(Women’s Studies)
- 衣服・アパレル・布地(Clothing, Apparel and Textile Studies)
など、アメリカ全体で約4千ほどの専門分野があります。
また、専門分野を2つ選ぶことができるダブルメジャー制度があるのも、アメリカならではです。
グローバルな環境
アメリカには外国からの留学生だけでなく、世界中からの移民が生活しています。
ドイツ系、メキシコ系、ユダヤ系などバックグラウンドが異なる「アメリカ人」たちが一緒に暮らしているため、必然的に他の国の文化・風習・歴史について学ぶ機会がたくさんあり、どこにいてもグローバルな環境に身を置くことになります。
大学生活を通じ、いろいろな国からやってきた留学生や地元の人と知り合うことで、世界中にネットワークを作ることができるのもアメリカ留学の魅力です。
アメリカ大学のシステム
実際に、アメリカの大学へ進学するにはどうしたらよいのか。
まずは日本と似ているようで異なる、アメリカ大学のシステムをご紹介します。
大学の種類
アメリカには2年制と4年制の大学があります。
コミュニティカレッジ
コミュニティカレッジは2年制大学で、2つのプログラムから選ぶことができます。
- 卒業後の就職を目的とした「職業訓練プログラム」
- 4年制大学に編入するための「進学プログラム」
「誰でも学ぶ権利がある」をモットーに運営されているため、比較的入学しやすくなっています。
英語力が足りない場合でも、英語研修プログラムを受講する条件で、入学が許可される場合もあります。
総合大学
アメリカの総合大学は基本的に4年制で、私立と州立があり、入学してから2年間は「一般教養科目」を学びます。
アメリカ大学で取得できる学位
アメリカの大学で取得できる学位は、大きく分けて2種類あります。
- アソシエイトディグリー(Associate’s Degree):「準学士号」とも呼ばれ、コミュニティカレッジなどの2年制大学の学習プログラムを修了したことを証明する学位です。準学士号を取得することで、4年制大学の3年目に編入することも可能です。
- バチェラーディグリー(Bachelor’s Degree):日本の「学士号」にあたり、アメリカの4年制大学の学習プログラムを修了したことを証明する学位です。
出願に向けての準備
出願期間は大学によって異なるため、必ず日程を確認しましょう。
希望校の情報は、できるだけ早いうちから調べておくことが大切です。
コミュニティカレッジ
基本的な必要書類は次の通りです。
- 高校の卒業証明書(高等学校卒業程度認定試験合格証)
- 銀行の残高証明書
- 英語能力試験のスコア(IELTS5.5以上が多い)
手続きの流れ
アメリカのほとんどのコミュニティカレッジでは、ローリングアドミッション*(Rolling Admission)というシステムが採用されています。
コミュニティカレッジの手続きはシンプルで、必要書類を提出すると入学許可証が届きます。
* ローリングアドミッションとは、出願期日が設けられていなく、出願書を受け付けた時点で審査を行い、定員になったら締め切るシステムです。
総合大学
基本的な必要書類は次の通りです。
- Common Application(アメリカの大学共通のオンライン出願フォーム)か各学校が発行する出願書類
- TOEFLやIELTSなどの英語能力試験のスコア
- SAT(Scholastic Assessment Test):SATは、アメリカの大学進学希望者を対象とし、読解・筆記・会話を通して、英語力を測る試験
- 英作文/モチベーションレター
- 高校または大学の成績証明書
- 銀行の残高証明書
手続きの流れ
アメリカの大学に出願する際には、早期出願とレギュラー出願があります。
各大学により日程が異なるので、必ず事前に確認しましょう。
- 早期出願:11月までに必要書類を提出し、年末に合否通知が届く
- レギュラー出願:1月までに必要書類を提出し、3月〜4月に合否通知が届く
メリット・デメリット
ここではアメリカの大学へ進学する最大のメリットとデメリットをご紹介します!
メリット:世界で通用するスキルが身につく
最先端のことを専門的に学べる「アメリカ大学」へ進学する最大のメリットは、なんと言っても世界で通用するスキルが身につくことです!
欧米諸国に限らず、アジアなどでもアメリカの大学卒の価値が高いのは事実です。
日本の外資系企業や海外の日本系企業、および海外就職でも大変有利に働きます。
デメリット:とにかく学費が高い
アメリカの学費はとにかく高いです!
学費が安いと言われるコミュニティカレッジでも、年間で全米平均約95万円。
4年制大学は年間約400万円、そして名門大学になると約700万円近くになることもあります。
確かに費用はかかりますが、それでもアメリカの大学へ進学して「得られるもの」が非常に大きいため、世界中からたくさんの留学生が集まってきます。
海外大学費用を抑えるコツもたくさんあるので、調べてみることが大切です。
まとめ
この記事では、アメリカの大学へ行く進学ガイドとして
- アメリカ大学の魅力
- アメリカ大学のシステム
- 出願に向けての準備
- メリット・デメリット
について解説してきました。
アメリカの大学に進学するためには、講義を理解するための英語力が必要になります。
日本にいる間に英語力をつけておけば、進学は決して難しくはありません。
まずは大学や渡航先の情報をきちんと調べ、出願期間を確認し、英語能力試験を受けておきましょう。
留学は情報収集からはじめ、出願手続きやビザの申請など、やらなければならないことがたくさんあります。
特に初めての方や、留学で失敗したくないという方は、一度留学エージェントに相談してみましょう。
現地オフィスや現地の留学生から直接最新の情報を入手できるほか、費用を抑えて留学するアドバイスやお手伝いもしてくれます。
参考サイト
- アメリカの大学の数:https://nces.ed.gov/programs