目次
留学先の国を決めるのとあわせて、各都市の情報を知ることは重要です。
基本情報、気候、文化、有名スポットなど都市によって様々な特徴があります。
その都市に興味を持つことから初めてみましょう。
ヨークの魅力/特徴
イギリス北部にある中世の雰囲気を現在に伝える古都です。
国内最大級の大きさを誇るゴシック聖堂の「ヨーク・ミンスター」やかつてこの地を制したヴァイキングの事を学べる「ヨークシャー博物館」など文化や歴史が息づく街です。
「ヨークの歴史はイングランドの歴史である」という言葉が残るほど、歴史的にも重要な街で、多くの民族との争いや交流を経験しています。
またチョコレートの名産地でもあり、世界的に有名なお菓子の「キットカット」の発祥の地として知られています。
ヨークの基礎情報
面積
約271.94平方キロメートル
人口
約209万人(2018年:国家統計局調査)
宗教
英国国教会、無信仰、ムスリムなど。
物価
ペットボトルの水(1.5L)が約172円(≒£1.12) ※2021年4月時点
日本との時差
-9時間
3月最終日曜日~10月最終日曜日はサマータイムが実施され、1時間進める
サマータイム実施の前後日は時計の調整を忘れないよう注意が必要です。
ヨークの気候
イングランド北部に位置するヨークは、日本と同じように四季があり、年間を通じて平均気温は低めです。
夏8月でも平均気温は15度前後、冬は1月が一番寒く3度前後です。
冬は12月~4月に雪が降ることがありますが、長く積もる事はあまりなく、冬~初夏にかけて、霜、霧、そして冷たい風が吹く傾向にあります。
天気は非常に変わりやすく、一日のうちで晴れたり、雨が降ったりします。
夏でも朝晩は冷えるので上着が必要で、夏以外の季節でもセーターなど冬の暖かい服装が必須になります。
防寒対策にコートやマフラー、突発的な雨対策に折りたたみ傘があると安心です。
ヨークの文化
その国特有の文化はたくさんあります。
特にヨークはイングランドの歴史を語る上で欠かせない重要な街の一つです。そんなヨークの歴史とグルメを紹介します。
バラにまつわる歴史
ヨークを語る上で欠かせないのは、1455-1485年に起きた「バラ戦争」です。ヨーク家の印が「白いバラ」で敵対するランカスターの印が「赤いバラ」。
ランカスター家出身のイングランド王とその摂政ヨーク公リチャードの対立をきっかけに、王座を巡り、30年にわたる権力争いが繰り広げられました。
ヨーク・ミンスターのステンドグラスには、両勢力の男女が結婚することで戦いが終結したことを記念し、赤と白が組み合わされたバラが描かれています。
ヨークの名物グルメ
「ヨークシャー・プディング」はパブのランチの定番メニューで、ヨークのソウルフードです。
プディングといっても甘いプリンではなく、ローストビーフを添えた、パンのようなものです。
もともと、お肉があまり買えない庶民がおなかいっぱいになるための付け合わせとして考えだされたもので、油を型にたっぷり入れ、小麦粉と卵、牛乳の生地を注いでオープンで焼き、膨らませます。
「ソーセージロール」はパイ生地でソーセージの具を包んで焼いたスナックです。
リンゴとマスタード、二種類のチャツネを添えていただきます。
「ファット・ラスカル」は「太っちょのいたずら坊や」というキュートな名前のお菓子があります。
スコーンのような大きな焼き菓子で、外側にチェリーやアーモンドがあしらわれ、中にはオレンジピールやスパイスが入っていて香りも楽しめるお菓子です。
ヨークの有名スポット
ロンドンから電車で約2時間のイギリス北部にあるヨーク。
イギリスの歴史を知る上で重要な拠点の古都で、古き良き伝統と新しい文化を残す街です。
留学期間中に訪れてみたいおすすめスポットをご紹介します。
ヨーク・ミンスター
約250年の歳月をかけて、1472年に完成したイギリス最大のゴシック建築の教会です。
イングランド国教会ではカンタベリー大聖堂に次いで、2番目に格式があり、イングランド北部を代表する大聖堂です。
中世のものとしては、世界最大級の規模を誇るステンドグラスが美しく、神秘的で見どころの一つです。
ヨークシャー博物館
イギリス国内から出土した貴重な品々を展示している博物館です。
ローマ時代の出土品、ヴァイキング時代や中世に王族が所有した財宝などがあり、ヨーロッパで考古学的にも重要なコレクションを集めています。
20世紀に発見された中世の金の装飾品なども展示してあります。
クリフォーズ・タワー
13世紀にヨーク城の見張り台として造られた塔で、街のランドマークとなっています。
17世紀に屋根などが破壊され、現在は外壁のみが残っています。
この地の戦乱や虐殺など様々な悲劇の歴史を知る上で重要な場所の一つです。
小高い丘の上にあるため、塔からは旧市街全体を眺めることができます。
ヨークシャー・デイルズ国立公園
イングランド北部のヨークシャー地方にある国立公園で、面積は1769㎢もの広大な敷地に及びます。
「デイル」は「谷」を意味し、国立公園内には20を超えるデイルがあります。
青々とした牧草地や白い石灰岩のそびえ立つ丘があり、広大な自然景観が広がっています。
セトル・カーライル鉄道を利用して、国立公園内の主要な街や見所を見ることができます。
まとめ
イギリス国内の留学先のひとつ「ヨーク」をご紹介しました。
ヨークはロンドンやイギリス北部のリーズなどの大都市に比べ、世界各国からバランスよく生徒が集まり、様々な経験をした人達と出会うチャンスがある街です。
小規模な語学学校が多いため、留学生との交流が盛んで、フレンドリーな雰囲気があります。
またイギリスの歴史や文化を知る上でもとても重要な場所なので、留学中に学んでみてはいかがでしょうか。
イングランドの古都ヨーク留学を検討してみましょう。